大相撲まめ知識

大相撲まめ知識

相撲に関する用語のまめ辞典です。お知りになりたい項目をクリックしてください。くわしい説明が表示されます。

【年寄】

正式には、(財)日本相撲協会・評議員。力士が引退して、相撲興業の経営やら弟子の養成にあたる者の名称。親方ともいう。ひと昔前までは二枚鑑札といって現役力士でありながら、年寄としても番付に名が載っている時がありました。先々代春日野-栃錦などがそれでしたが、現在は認められていません。

幕内を一場所全勤以上、十両を連続20場所か通産25場所以上努めた者が年寄の資格で一定株(現在の定数は北の湖など一代年寄を除き、105)が空いている場合に限り襲名できます。但し、実父が師匠である場合、前記条件に満たなくてもよい。又、引退した横綱が年寄株を取得できない場合、特例として5年間、その四股名で年寄となれる他、最近では、引退しても空き株がなく、すぐに年寄を襲名できない者の為に一定期間準年寄として待遇する制度などができています。

【こんぱち】

初めてマゲを結えた若い者が、兄弟子である関取りのところへ挨拶に行くと、指でおでこをはじかれながら相応のご祝儀袋がもらえるというしきたりがあります。その兄弟子が横綱だとすると「早く俺の地位まで出世しろ」と、序ノ口の位から始まり、序二段、三段目、幕下、十両、幕内、小結、関脇、大関、横綱と10回もはじかれるのだといいます。

かなり痛い思いをすると思いますが、マゲを結えた喜びと御祝儀の喜びで痛さなど半減するとか。幕内の兄弟子だと6回、部屋に関取衆が多ければ多いほど若い者には身入りが多くなる反面、関取のいない部屋にはこのしきたりもない訳で、若い者にはまったく身入りがないということになります。

【たにまち】

ごひいき筋。又は、後援者のことで今では一般の世界でも通用するがもともとは相撲界から出た隠語。明治の末期、大阪の谷町6丁目に大変相撲好きな外科医がいて、相撲取りだけからは一銭も治療代金を受け取らなかったといいます。ここから彼の住む地名をもじって金銭的かつ精神的に力士達を援助する人達のことをタニマチと呼ぶようになりました。

【かまぼこ】

けいこをさぼること。又は、その力士のことを指していいます。他の力士が一生懸命けいこをしている最中、土俵の外の板塀に背をくっつけたまま、けいこに参加しない力士を、いつもピッタリ板についている、かまぼこを連想して生まれた隠語。

【懸賞金】

通常、幕内の取組にかけられる懸賞金には、次の4つのかけ方があります。

  1. 特定の一人の力士にかける
  2. 複数の力士にかける
  3. 複数の力士に交互にかける
  4. 特定の部屋の全力士に公平にかける

現在は1.の特定の力士にかける懸賞がもっとも多いようですが、只あまり一人の人気力士の取組にスポンサーが集中してしまうと、テレビでの懸賞旗が映る時間は短くなって、宣伝の効果は薄れてしまうようです。気になる懸賞金の中身ですが、スポンサーががける金額は規定で1本60,000円と決められています。

スポンサーの側も1本60,000円払えば済むわけではなく、一場所5日以上かけなければ駄目という決まりがあり、賞金の他に取組表掲載料、場内放送料として、1回5,000円がプラスされます。ですから、最低でも一場所350,000円はかかる計算です。又、個人名での懸賞は売名行為につながるとの事で禁じられています。

ちなみに最も懸賞金のかかった一番は、20006年大相撲秋場所の千秋楽、朝青龍×白鵬の一番で51本です。(日本相撲協会が規定する最大限は50本ですが、そこに千秋楽当日のファン投票で決められる森永賞が1本加わりました。)朝青龍と白鵬が仕切る土俵の周りを、2分17秒もかけて懸賞旗が回りました。

【がちんこ】

映画の撮影の時など「さあ本番」という時にガチンコという木製の音の出る道具を使います。がちんこという言葉は相撲界から出たもののようです。両者が思い切り激しくぶつかり合う時、発するガツンという音から転じてがちんことなり、手を抜かない、真剣勝負、本気を出すというような意味があります。

【注文】

作戦という意味で主に奇襲作戦の時に使われます。対戦の前に今日はああしてやろう、こうしてやろうなどとあれこれ頭の中で注文がものの見事に決まった時、負けた側は、「注文にはまった」と言います。

【半端相撲】

相撲の取り方や体さばきが基本技からはずれている相撲のことです。四ツ相撲の様な一定の方をもたない相撲で小兵の力士に多いようです。

【大銀杏・おおいちょう】

入門した力士の誰もが夢見る関取のシンボル。マゲのハケ先がイチョウの葉の形をしている所からきています。現在、十両以上の関取だけしか結う事が許されないきまりですが、本割(本場所、花相撲、巡業)や土俵入など公式の場なら三段目以上の力士でも十両の力士と対戦するときや弓取り式、初っ切り、相撲甚句の時などに特例として結うことが認められています。

【はっきよい】

両力士が取組中に動いていない場合(がっぷり組んで動きが止まった時)などに、行司が力士に掛ける掛け声。「発気陽々」の意味で、両力士の攻撃姿勢を促す為に掛けられます。それでも動きがない時は「進んで!!」と声が掛けられます。逆に動いているときは「残った、残った」と行司が連発して声を掛けます。今はスピード相撲が主流でひと昔前のような水入相撲もあまり見られませんので、従って「はっきよい」の掛け声も少なくなっているような気もしますがどうでしょうか?

【なまくら四ツ】

野球でいうスイッチヒッターの様な意味で、右四ツでも左四ツでも、特に得意とせず両方同じ様に取れることですが、相手十分の四ツに組んでしまう事から、読む通りあまりいい意味では用いられておりません。これから転じて甘いものも辛いものもどちらも食べる両刀使いのことも意味しています。

【まわしうちわ】

回し団扇。行司が自分の勝負判定を訂正するために、一度上げた軍配をおろさずにそのままぐるりと回して、一方の力士の勝ちとする事。差し違いとはならないが、行司の恥行為とされています。もちろん、回した為に物言いがつき、差し違いとなる場合もあります。

【家賃が高い】

今では、スポーツ界など勝負世界でも通用しますが、元は相撲界から出たらしい隠語。力士が実力以上の地位に上がり、負けがこむ状態をいいます。プロ野球でいえば、二軍選手が一軍に上がって、しばらく低迷している状態と同じ。身分不相応の家を借りて家賃が払えないところから。

【申し合い】

稽古法のひとつで、実力がほとんど同等の力士が仕切から立ち合って、勝ち抜きで行います。勝ち残った力士は次から次と挑戦力士を選び、相当な稽古量となって自分を磨けるが、負ければ、土俵を引き下がらねばならず、稽古の量がこなせません。必然的に番付クラス毎の稽古となってどの部屋でもこの種の稽古が八割方を占め、力士にとっては実力の試しどころでもあります。

【十枚目】

現在の十両の旧呼称。もともとは幕下上位十枚目までの力士の事をいいましたが、明治21年春場所の番付から、はっきり幕下と区別して筆太で書かれるようになりました。幕内力士に次ぐ地位で、いわば幕内予備軍といったところでしょうか。江戸の末期頃から給金待遇はあったらしいです。一時二十枚を超えた事もあったが現在は東西それぞれ十三枚目迄と決められています。十枚目という呼称は今でも協会内部では使われています。

【三段目】

文字通り、番付表の上から三段目に書かれている力士の地位で、ここまではどんな力士でも、だいたい上がってこられるといいます。東西、各百枚目まであるが、三段目になると兄弟子(あんでし)と呼ばれ、羽織着用が許され、履物も下駄から雪駄が履けるようになります。弓取式や花相撲の初っ切り、相撲甚句で土俵に上がる時などは大銀杏を結うことも許されます。

【前頭・まえがしら】

三役に告ぐ位の力士を前頭といい、幕内力士と思われがちですが、元々は前相撲(入門直後で、番付に載らない力士達の相撲)の頭という意味で、番付上の力士は三役を除き、総じて前頭です。番付表にも十両までは、ひとりひとり上に前頭と明記し、以上は同じと書き込んであります。

【徳俵・とくだわら】

土俵上に埋め込まれている二十俵のタワラのうち、東西南北それぞれの中央に位置するタワラの事で、普通よりタワラの幅の分だけ外側にずらしてあります。他のタワラだと踏み切って負けになる時でも、ここなら残ることがあるので「トク俵(徳俵)」の名が生まれました。昔の野天相撲の頃、雨水を流しだすため取り外してあったタワラの名残だといいます。

【浮き足・うきそく】

すり足の反対で、ぴょんぴょんと飛び跳ねるように足を運ぶのを浮き足といい、投げやいなしを食いやすく、土俵際で勇み足にもなりやすく、禁物とされています。

【かっぱじく】

決まり手ではなく、相手が出てくるところを、やや、右(左)へ変化して相手の側面を手で激しく内側へはじく事。これだけで決まってしまう事もあり、この場合は決まり手は突き落としとなりますが、更にのめったところを攻め込んで行きます。大正初期の怪力士碇潟の十八番でした。

【御免祝い】

本場所開催を祝って、初日1ヶ月前の酉の日か午の日を選んで相撲協会が報道関係者などを招いて開く会で場所のスケジュールなどを発表します。酉は「とり込み」、午は「はね上がる」という縁起からきています。

2012年05月04日
Top